Thursday, December 10, 2020 8:47 AM

ワクチン接種、原則予約で 超低温冷凍庫1万台配備

 厚生労働省は10日、新型コロナウイルス感染症のワクチンの接種場所は市町村が用意し、原則として住民票のある市町村で予約して接種してもらう方針を決めた。同日開かれた予防接種に関する専門部会で了承された。接種場所は地域の医療機関のほか、保健センター、体育館、イベント会場を想定している。厚労省は超低温でワクチンを保管できる冷凍庫約1万台を各地に配備し、地域ごとに接種日時を割り振るなど大人数に滞りなく対応できる体制を目指す。

 製薬大手ファイザーなどが開発したワクチンは英国で8日に接種を開始。米国でも近く接種が始まる。日本でも早ければ来年3月に接種が始まる可能性があり、体制整備が急務となっている。

 短期間で多くの人への接種が必要になると考えられ、厚労省は市町村に保健センター、体育館やイベント会場、商業施設などを接種場所として用意するよう通知し、予約を受け付ける仕組みを整えてもらう。(共同)