Thursday, December 10, 2020 8:48 AM
中国映画市場「世界一」に コロナ禍で北米抜く
新型コロナウイルスの国内流行を早期に抑え込んだ中国で、映画業界が息を吹き返しつつある。2020年の累計興行収入が10月時点で北米市場を抜き「史上初めて世界一」(中国メディア)に。米国の感染拡大に歯止めがかからない中での悲願達成だが、中国の業界関係者は「国産映画のチャンス」だと意気込む。
中国政府は7月、感染リスクが低い地域での映画館の営業再開を許可した。1937年の第2次上海事変をテーマにした超大作「八佰」が8月に公開されて大ヒット。10月の国慶節(建国記念日)の大型連休に合わせ、新型コロナで上映延期となっていた国産の話題作が一斉に封切られた。
映画誌ハリウッド・リポーターによると、中国の興行収入は10月18日時点で19億8800万ドル(約2000億円)を記録し、北米の19億3700万ドルを上回った。うち85%が国産とされ、中国メディアは「多くのハリウッド大作が公開延期になったことが、国産映画にアピールの機会を与えた」と伝えた。(共同)
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