Thursday, December 10, 2020 8:48 AM

737MAX運航再開 ブラジル、1年9カ月ぶり

 【サンパウロ、ニューヨーク共同】ブラジルの格安航空大手ゴル航空は9日、2度の墜落事故の後、運航停止となっていた航空機大手ボーイングの主力機「737MAX」の運航を再開した。世界中で運航が停止されてから1年9カ月ぶりの商業飛行。ブラジルメディアなどが報じた。

 アメリカン航空も29日から運航再開を予定。サウスウエスト航空も来年春ごろ追随する見通し。世界の航空業界は新型コロナウイルスの流行で経営危機に陥っており、収益性の改善に向けて燃費性能に優れた737MAXを早期に導入する動きが活発化している。

 ゴル航空では、サンパウロ-南部ポルトアレグレ間などの国内線を飛行した。140人の操縦士に米国で訓練をさせたという。737MAXへの搭乗を望まない乗客には別の便に変更する措置を取る。ゴル航空は燃費効率に優れた737MAXの運航が「規模拡大のために重要」としており、保有する7機を年内に就航させる予定。