Friday, December 11, 2020 9:55 AM

香港紙創業者の黎氏起訴 民主派大物、国安法違反で

 【香港共同】香港当局は11日、香港国家安全維持法(国安法)違反で逮捕した香港紙、蘋果日報の創業者、黎智英氏を起訴した。黎氏は、外国勢力との結託により国家の安全に危害を加えた罪を問われている。初公判は12日に開かれる。黎氏は、民主派の大物で、昨年にはペンス副大統領と会談するなど国際社会に強い発信力を持ち、中国の習近平指導部が危険人物と見なしてきた。

 同紙電子版は11日、消息筋の話として、ツイッターや外国メディアのインタビューで香港高官への制裁などを呼び掛けたことが罪に問われたと報じた。

 中国による香港の統制強化を目的とした国安法による起訴は、6月末の施行以来4人目。外国勢力との結託に関する罪による起訴は今回が初めて。これまでは国家分裂罪など別の規定を適用していた。黎氏は同法導入の主要な摘発対象とされてきた。