Thursday, February 11, 2021 9:06 AM

水素燃料導入推進で連合〜大手含む11社が立ち上げ

 米国で事業展開する11の企業がこのほど、水素燃料の導入促進を目指す連合組織「ハイドロジェン・フォワード(Hydrogen Forward)」を立ち上げた。

 エレクトライブによると、創設メンバーはフランスの産業ガス大手エア・リキード、英資源大手アングロ・アメリカン、燃料電池技術のブルーム・エナジー、窒素肥料会社CFインダストリーズ、金属機器のチャート・インダストリーズ、カミンズ、現代自動車、化学大手リンデ、エンジニアリングのマクダーモット、シェル、トヨタ。

 これらの企業は、供給源からサービス、製造、輸送、発電セクターにわたる水素経済と関係がある。各社とも米国では水素に対する政策支援が不足していると考え、それが脱炭素化の取り組みを妨げ、経済成長や重要な技術を阻害していると見ている。

 ハイドロジェン・フォワードは、欧州や東アジアでは多くの分野横断的な水素政策が存在するのに対し、米国は大国では唯一国としての水素戦略がないと指摘。「大規模な採用を迅速に実現するために必要な枠組みを提供するため、包括的なアプローチが重要」と主張している。

 エンジン製造大手カミンズのトム・ラインバーガー会長兼CEOは「世界中の政府や企業が水素技術やインフラに投資するのにこれほど良い時期はない。社会が新型コロナウイルスによる経済的打撃から回復するのに伴い、経済成長、雇用創出、未来のエネルギーと輸送の形成のために水素ソリューションに投資して経済を再建するまたとない好機だ」と話している。

 ハイドロジェン・フォワードは、エネルギー転換を加速させ米国がエネルギーや気候変動問題に深く関与できるようにする政策の支援を目的としており、とりわけ「水素と関連インフラの開発のための明確で包括的な戦略の確立」を望んでいる。

https://www.electrive.com/2021/02/08/us-coalition-forms-hydrogen-forward/