Monday, July 12, 2021 9:52 AM

GMとシェル、米EV充電網拡大で協力

 ゼネラル・モーターズ(GM)と英蘭石油大手ロイヤル・ダッチ・シェルは、米国における再生可能エネルギーを使った電気自動車(EV)の充電や家庭用電力サービスの拡大で協力している。

 ブルームバーグ通信によると、GMとシェル傘下の電力会社MP2エナジー(テキサス州)は、テキサスで共同プロジェクトを始めており、GM製のEV所有者はこの夏、無料で夜間充電ができる。このプランは、GMの顧客とサプライチェーン・パートナーに100%再生可能エネルギー由来で固定料金の家庭用電力プランを含む包括的なエネルギープログラムを提供する内容。

 最近は、電力生産者と製造業者間の低炭素ベンチャー事業が世界的に増えており、投資家や物言う株主は、顧客が排出する二酸化炭素(CO2)を含めた企業の気候変動への取り組みを細かく調べるようになっている。

 シェルは5月、オランダ・ハーグの裁判所から2030年までにCO2排出量を19年比で45%減らすよう命じられており、ほかのどの石油大手よりも差し迫った圧力を受けている。

 一方、GMは40年までに世界の製品と事業でカーボンニュートラル(炭素排出量実質ゼロ)になるという目標を掲げている。

 米国は、トランプ前政権時代の燃費規制緩和によりEV販売が世界の主要市場より少ない。バイデン大統領は1月の就任以来、地球温暖化の国際枠組み「パリ協定」に復帰し、EVの販売拡大を目指す1740億ドルの関連予算を提案している。