Tuesday, June 28, 2016 10:44 AM

核廃棄検証で国際会議 軍縮機運醸成へ日本初開催

 核保有国と非保有国が、核兵器廃棄の査察・検証技術を共同で検討する国際会議が28日、東京都内で始まった。「核なき世界」に向けた技術的課題を30日までの日程で話し合う。日本開催は初。保有国と非保有国の橋渡し役を目指す日本政府は、オバマ大統領の被爆地・広島訪問を受け、核軍縮機運の醸成を図る。

 米国やロシアなど核大国と、核軍縮の現状に不満を募らせるメキシコなど21の非保有国の政府関係者ら約100人が参加。黄川田仁志外務政務官は「これまで米ロが核兵器削減の検証をしてきたが、これからは非保有国も含めた多国間検証システムが必要だ」と表明した。

 ケネディ駐日米大使も「オバマ大統領は、この取り組みに新たな勢いを与えるため広島を訪問した」と強調した。(共同)