Monday, December 13, 2021 8:17 AM

米のEV税控除、カナダが異議申し立て〜関税導入で対抗も

 カナダ政府は米政権が計画している電気自動車(EV)への税控除に異議を申し立て、問題が解決されなければ米国製品に関税を課す可能性があると伝えた。ロイターが報じた。

 フリーランド財務相とエング貿易相が書簡を送った。

 カナダは、米国製造業者への税控除がオンタリオ州におけるEV生産の取り組みや北米自動車産業の統合に影響を与えると懸念している。問題が解決されなければ、自動車産業など米経済の複数分野で働く米国人に影響を与える形で米国の輸出品に関税を課すという強硬措置で対応せざるを得ないと指摘した。

 両相は「最も強い言葉で異議を申し立てるためのものだ」とし、トルドー政権は対立を望んでいないと強調した。米国のEV税控除の問題を解決するため「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」下で紛争解決手続きに着手する用意があるとした。