Thursday, May 25, 2023 7:03 AM

ウーバーとウェイモ、AV配車・料理宅配サービスで提携

 配車大手ウーバー・テクノロジーズは、アルファベットの自動運転車(AV)開発部門ウェイモと提携し、2023年内に配車サービスや料理配達に完全自動のAVを導入する。両社が23日、ブログで発表した。

 ロイター通信によると、両社はブログで「ウーバーの顧客は、アリゾナ州フェニックス周辺の180平方マイル以内で、一定数のウェイモのドライバーレス車両を移動や料理配達で利用できるようになる」と発表した。完全AV、特にロボタクシーの商業化は、厳しい規制、技術の複雑さ、多額の投資を要することなどから、一部企業が人員削減や営業停止を余儀なくされるなど、業界は予想以上の困難に直面している。

 ウェイモのケテドラ・マワカナ共同CEOは「サンフランシスコで事業を展開し、ロサンゼルスへの進出も検討している当社は、ウーバーの幅広いネットワークによってさらに多くの人々にサービスを提供する機会を得られる」と述べた。

 ウーバーにとっては、配車サービスが新型コロナウイルスのパンデミック前の水準に回復する中、長年の夢だった自動運転の導入に弾みをつけられる。ダラ・コスロシャヒCEOは「完全自動運転は急速に日常生活の一部となりつつあり、ウェイモの素晴らしい技術を導入できることに興奮している」と述べた。

 ウーバーとウェイモは、2017年に企業秘密をめぐる確執で衝突した経緯がある。ウェイモはウーバーのAVプロジェクトの責任者になった元同社エンジニアの1人が、数千もの機密文書を持ち出したとして訴えを起こし、最終的にウーバーがウェイモに2億4500万ドルの株式を支払って和解した。

 ウェイモとウーバーの貨物部門は22年、顧客が自動運転トラックをより効率的に配備できるよう提携している。