Wednesday, April 30, 2025 7:01 AM

アプテラ、量産予定のソーラーEVで初の長距離走行

 太陽電池を搭載したEV(ソーラーEV)を開発するアプテラ・モーターズ(Aptera Motors、カリフォルニア州)は、量産を予定する車両で初の長距離走行に成功した。1回の充電と太陽光発電による補助電力で300マイル以上を走破したといい、ソーラーEVが単なる未来に向けた構想ではなく、今すぐ使える現実的な技術であることを証明した。

 エレクトリック・カーズ・リポートによると、南西部州を巡った今回の走行には、少数のクルーと共にスティーブ・ファンブロ共同CEOが参加。スタート地点のアリゾナ州北部の山岳地帯フラッグスタッフでは、すでに太陽電池に300ワット(W)の電力を蓄えていた車両に乗り込み、早朝に出発した。

 景観が美しく静かで歴史的な街道「ルート66」に沿って、アプテラのソーラーEVはフラッグスタッフからハックベリー、キングマンを抜け、ハバス湖まで静かな余裕のある走りを見せた。天気は曇りだったが、電力計は545Wを超えるソーラー発電の入力を示し、充電施設を探す心配は不要だった。

 300マイルを超える走行では、山道、18輪の大型トラック、路面の陥没、砂漠の強い風、高速道路、曲がりくねった田舎道などさまざまな状況に対応。最終区間で本拠地カリフォルニアに戻った。