Thursday, June 30, 2016 10:31 AM

ドゥテルテ大統領就任 治安、汚職対策最重点に

 フィリピンで30日、ロドリゴ・ドゥテルテ氏(71)が大統領に就任した。長く市長を務めた南部ダバオで実績を残した治安回復と、汚職撲滅を最重点課題に掲げる。だが粗暴な言動や超法規的措置もいとわない姿勢は批判の的となっており、報道機関との対立も続くなど波乱の船出となった。

 マラカニアン宮殿(大統領府)での就任式で、ドゥテルテ氏は「法が許すあらゆる手段を使い、犯罪を阻止しなくてはならない」と訴えた。

 さらに「政府への信頼が損なわれていることが、直面している真の課題」と強調し「特定の個人や団体、階級の利益のために私は大統領に選ばれたわけではない」と公正な政権運営を誓った。(共同)