Monday, November 21, 2016 10:22 AM

英大手とLNGを交換 東京ガス、輸送費削減で

 東京ガスは21日、英国のエネルギー大手セントリカと液化天然ガス(LNG)の調達に関する協定を結んだと発表した。東京ガスが米国から調達するシェールガスと、セントリカが東南アジアなどで調達するLNGを交換し、双方の輸送コストを削減する。

 「スワップ取引」と呼ばれ、2018年後半をめどに取引を本格化させる。具体的には、東京ガスがメリーランド州「コーブポイント」から17年末以降に輸入する予定のシェールガスを欧州に輸送し、セントリカが東南アジアやオーストラリアから調達する計画の天然ガスを日本に送る。

 交換する量は、年間35万トン程度を運ぶ船1隻か2隻分を想定し、コーブポイントから調達する総量140万トンのうち、最大で半分を占める。輸送費は、船1隻の1往復当たりで1億円超を削減できる見込みだ。東京ガスは「こうした連携を通じて、原料価格の低減を進めたい」と説明した。(共同)