Thursday, June 30, 2016 5:41 PM

元大統領と司法長官接触 メール問題協議の臆測も

 大統領選で民主党候補指名が確実なクリントン前国務長官の夫の元大統領が6月30日までにリンチ司法長官と会談した。リンチ氏は、クリントン前長官が公務で私用メールを使った問題を捜査中の連邦捜査局(FBI)を統括する立場。メール問題を協議したのではないかとの臆測から、捜査が続く中での接触を問題視する声が上がっている。

 AP通信によると、元大統領とリンチ氏はアリゾナ州フェニックスの空港で27日に会った。リンチ氏は会談の大部分が元大統領の孫の話だったとし、メール問題は「話さなかった」と説明した。

 だが司法の独立性が侵害されかねないとの指摘が噴出。共和党の指名が確定した実業家トランプ氏は「あり得ない。びっくり仰天した」と述べ、不適切だとの見方を表明した。民主党側からも「誤った印象を与える」(クーンズ上院議員)と批判の声が上がった。(共同)