Tuesday, December 06, 2016 6:24 PM

SNSで拡散、人気爆発 長編アニメに新風

 8月26日に公開された長編アニメーション映画「君の名は。」(新海誠監督)が爆発的にヒットし、アニメ業界に新風を吹き込んだ。中高生を中心に会員制交流サイト(SNS)で人気が拡散し、さらに観客が増える好循環が生まれた。

 興行収入は12月5日までに200億円を超えた。邦画では308億円で歴代1位の「千と千尋の神隠し」(宮崎駿監督)に次ぐ2位となった。

 山奥の田舎に住む女子高校生と東京の男子高校生が夢を通じて入れ替わり、奇妙な体験を繰り返すラブストーリー。新海監督は、古典の「とりかへばや物語」や小野小町が「夢と知りせば」と詠んだ和歌からヒントを得た。男女が入れ替わる仕掛けの作品は「転校生」(大林宣彦監督)など以前からヒットが多く、親しみやすかったようだ。(共同)