Wednesday, December 07, 2016 11:02 AM

中国、11月の外貨準備減少 5年8カ月ぶり低水準

 中国人民銀行(中央銀行)は7日、11月末の外貨準備高が3兆515億ドル(約348兆円)だったと発表した。前月末と比べ約691億ドル減少。2011年3月末以来、5年8カ月ぶりの低水準となった。減少幅は今年1月以来の大きさだった。

 トランプ次期大統領の経済政策への期待を背景に為替相場でドル高が進行。これを受けて、中国当局が人民元の急落を防ごうと、外貨準備を取り崩してドル売り元買いの為替介入を繰り返したためだとみられる。

 国家外貨管理局は、外貨準備高が減少した一因として「(人民銀が)市場に外貨資金を提供し、需給のバランスを調整した」ことを挙げ、市場への関与を認めた。(共同)