Wednesday, December 07, 2016 1:16 PM

二重国籍廃止の動議承認 独与党の大会、首相に打撃

 ドイツのメルケル首相率いるキリスト教民主同盟(CDU)は7日、西部エッセンでの党大会で、メルケル政権が2014年に導入した二重国籍を認める制度の廃止を求める動議を賛成多数で承認した。

 メルケル氏の寛容な難民・移民政策への党内の反発が浮き彫りになった形だ。ただメルケル連立政権には、制度導入を求めた社会民主党(SPD)が参加しており、実際に制度が廃止される可能性は低い。

 来年秋の連邦議会(下院)選挙で首相4期目を目指すメルケル氏は6日、CDU党首に再任されたが、信任投票の支持率は89.5%と05年の首相就任以来最低だった。(共同)