Friday, December 09, 2016 4:51 PM

イスラム国、政権軍を襲撃 パルミラ近郊で49人死亡

 過激派組織「イスラム国」(IS)は8日から断続的に、世界遺産の遺跡があるシリア中部パルミラ近郊のアサド政権軍拠点を襲撃し、シリア人権監視団(英国)によると、9日までに政権軍側の兵士ら少なくとも49人が死亡した。IS戦闘員も多数死亡した。

 ISはパルミラ近郊の油田やガス田周辺の地域などを政権軍側から奪還し、パルミラから4キロの地点まで前進した。監視団によると、ISがシリアで失った支配地を奪回するのは初めてとみられる。政権軍側は空爆などで反撃した。

 パルミラは、2015年5月にISが制圧したが、ロシア軍の支援を受けた政権軍が16年3月に奪還した。ISは世界遺産のバール・シャミン神殿やベル神殿などを破壊、国際的な非難を浴びた。(共同)