Monday, December 12, 2016 10:35 AM

南スーダン制裁に日本難色 米主導の武器禁輸決議案

 米国が国連安全保障理事会の理事国に配布した武器禁輸を含む対南スーダン制裁決議案に、非常任理事国の日本が難色を示していることが11日分かった。複数の安保理外交筋が明らかにした。日本は首都ジュバでの国連平和維持活動(PKO)に参加する陸上自衛隊の活動に影響が出ることへの懸念を米国などに伝えているという。

 日本が同盟国の米主導の安保理決議案に賛同しないのは異例。日本は昨年8月に南スーダン政府と反政府勢力が合意した和平協定の「履行が重要」(岸田文雄外相)との立場で、武器禁輸に反対する南スーダン政府と国連との関係険悪化に危機感を募らせている。

 現地の陸上自衛隊は日本時間の12日午前6時から安全保障関連法に基づく新任務「駆け付け警護」の遂行が可能となり、日本政府は任務拡大に伴う不測の事態が起きることを警戒している。(共同)