Monday, December 12, 2016 12:54 PM

国連総会が潘事務総長送別 功績称賛、去就に注目

 国連総会本会議は12日、今月末で退任する潘基文事務総長の送別式典を開いた。2期10年にわたる潘氏の功績をたたえる決議を採択。韓国出身の潘氏は次期大統領選への立候補が取り沙汰されており、去就に注目が集まっている。

 ラトビア、スウェーデンなどが共同提案した決議は、潘氏の成果として、昨年9月に国連サミットで採択した「持続可能な開発目標(SDGs)」や新たな地球温暖化対策の枠組み「パリ協定」、女性のエンパワーメント(地位向上)などでの貢献を挙げた。

 一方、潘氏は国連平和維持活動(PKO)部隊が感染源と疑われているハイチのコレラ集団感染や、各地で起きたPKO要員による性的暴行問題の対応で後手に回ったほか、シリアやウクライナ情勢で打開に向け主導権を発揮できなかったとの批判も多い。(共同)