Wednesday, June 15, 2016 4:24 PM

追加利上げ見送り FRB、雇用悪化で断念

 米国の中央銀行に当たる連邦準備制度理事会(FRB)は15日、金融政策を協議する連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利上げの見送りを決めた。5月の雇用統計が予想外に悪化し、景気の先行きに不透明感が出てきたため利上げを断念した。見送りは1、3、4月に続き4会合連続。同時に公表した政策金利の将来見通しで年内に利上げを2回実施する方針を維持。利上げは7月の次回会合以降に持ち越された。

 FRBのイエレン議長は会合後の記者会見で、6月23日に実施される欧州連合(EU)離脱を巡る英国民投票も、追加利上げ見送りの「要因の一つになった」と述べた。(共同)