Monday, October 20, 2025 7:19 AM

ホンダ、ヘルムAIに追加投資〜自動運転技術の開発加速へ

 ホンダは、人工知能(AI)を使った自動運転ソフトウェア開発のヘルムAI(Helm.ai、カリフォルニア州)に追加投資すると発表した。金額は不明。

 ジャスト・オートによると、この資金はエンド・ツー・エンド(E2E)型自動運転(AD)および先進運転支援システム(ADAS)の開発に充てられる。両社は今年7月、車の周りの環境認識から走行計画、車両制御まですべての工程をE2E AIで一括制御することを目的とした次世代AD/ADASに関する複数年の共同開発契約を締結している。

 今回の追加投資は協業関係をさらに強化する動きで、ホンダはヘルムAIの「Deep Teaching」アプローチおよび生成AI技術を活用し、次世代ADASの市場導入を加速させる方針だ。この技術は、高速道路や市街地の走行において、加速や操舵といった運転操作を包括的にサポートし、ホンダは2027年以降に北米と日本で発売を予定しているEVおよびハイブリッド車(HV)モデルにこうした高度なADASを搭載する計画。今後はE2E AIなどを活用した自社独自の次世代AD/ADASの構築をさらに推進し、二輪車および四輪車の交通事故死ゼロの実現を目指していく。

 16年11月に設立されたヘルムAIは、ホンダの国際アクセラレータープログラム「Honda Xcelerator(ホンダエクセラレーター)」を通じ、19年から同社と協業を続けている。ホンダによる最初の出資は22年に行われ、これによってヘルムAIのAIソリューションとホンダのエンジニアリング力を融合したツールの開発が加速した。