Wednesday, January 04, 2017 12:09 PM

雇用創出へ名指しで非難 トランプ氏、強引さに批判

 トランプ次期大統領は雇用創出を経済政策の柱に据えている。創出のためには、今回のフォード・モーターの例のように米企業を名指しで非難する強引な手法もいとわない。強まる企業介入に批判も広がっている。

 これまでトランプ氏は、空調大手キヤリアによるメキシコへの工場移転を攻撃し、計画の一部変更に追い込んだ。IT大手アップルに米国での工場建設を要請。航空機大手のボーイングには大統領専用機の値下げを迫った。

 ソフトバンクグループの孫正義社長と会談し、5万人の雇用創出計画を引き出したこともあった。「自由で公正な企業活動が阻害される」との非難も出ているが、ビジネス界出身の異色の大統領として、今後も直談判で交渉に臨む場面が続きそうだ。(共同)