Thursday, January 05, 2017 6:21 PM

米長官、ロシアの関与確信 トランプ氏の姿勢批判

 米情報機関を統括するクラッパー米国家情報長官は5日、上院軍事委員会の公聴会で証言し、ロシアがサイバー攻撃で米大統領選に干渉したことを「以前にも増して確信している」と述べ、ロシアの関与を結論付けた情報機関を疑い続けるトランプ次期大統領の姿勢を批判した。

 疑惑を巡り情報機関の当局者が議会証言したのは初めて。トランプ氏はサイバー攻撃について「ロシアではなく、他の誰かがやった可能性もある」との見方を示しているが、クラッパー氏はトランプ氏が「政策決定者が持つべき健全な疑問」を投げ掛けているのではなく、情報機関の分析を軽んじているとの認識を示した。

 その上で、米情報機関は国内外で高く信頼されていると強調、「米情報機関が見くびられていることには海外から多くの懸念が寄せられている」と述べ、トランプ氏をけん制した。(共同)