Thursday, January 05, 2017 6:21 PM

米孤立なら日本再軍備 韓国の前駐米大使が懸念

 韓国の崔英鎮・前駐米大使は5日、トランプ次期大統領が掲げる「米国第一主義」によって米国が孤立主義に向かえば中国が主導権を握り「日本が中国の脅威に対抗しようと再軍備に走り、東アジアの安定が崩れる」と懸念を示した。首都ワシントンで講演した。

 崔氏は「世界のリーダーになれるのは米国だけだ」と言明。米国が指導力を失えば「韓国の外交は中国に従うことになる」と述べ、トランプ政権にアジアへの関与を継続するよう求めた。

 歴史認識で溝がある日韓関係について「日本人は太平洋戦争で原爆を投下された被害者だと自らを考えているが、韓国にとって日本は侵略者だ」と指摘。「歴史認識の問題は解決できない」とした上で、日韓の首脳が関係悪化につながらないように対応すべきだと強調した。(共同)