Wednesday, December 24, 2025 6:38 AM
ドーナツラブとワットEV、車台の軽量化で提携
フィンランドの新興企業ドーナツ・ラブ(Donut Lab)と英国の新興EVメーカー、ワット・エレクトリック・ビークルズ(Watt Electric Vehicles)は、ワットのシャーシ統合型電池プラットフォームとドーナツ・ラブのインホイールモーターおよびインバーターを統合する。
フューチャーライドによると、両社は2026年1月の「CES 2026」でスケートボード型EVプラットフォームのプロトタイプを展示する予定。今回の協業では、ワットの少量生産向けアルミ製プラットフォーム「PACES(Passenger And Commercial EV Skateboard)」をベースに、後輪アクスルにドーナツ・ラブ製ダイレクトドライブモーターを2基搭載する。26年後半には四輪駆動仕様も投入する。
モジュラー方式の採用は、新たな車両開発への参入障壁を大幅に引き下げることが狙い。従来型のドライブトレイン部品を排除することで重量の削減、構造の簡素化、パッケージ効率の向上、エネルギー伝達効率の大幅化以前を実現する。
リアルタイム制御能力は、精度、安定性、トラクション制御の面で従来システムをはるかに上回り、各車輪をミリ秒単位で独立制御できるため、オンロード/オフロードのコーナリング時のトルクベクタリングが可能になる。
スケートボード型は、そのモジュラー構造によってビーチバギーから高性能スポーツカー、商用配送車両まで、幅広い構成に対応しつつ、高性能と俊敏性を兼ね備える極めて軽量なEVプラットフォームになる。さらに、簡素な構造は製造の複雑性を低減し、ライフタイム全体でのメンテナンス要件が最小に抑えられ、総コストが低下するため、小規模メーカーや限定市場でも高性能EVに手が届きやすくなる。