Wednesday, February 25, 2026 6:15 AM
米国参入を手ぐすねする中国車
これまで米市場への本格参入を阻まれてきた中国製の自動車が思っているよりも早く米国の販売店に並ぶ可能性がある。
複数の中国メーカーが「米国内で生産する準備ができている。実現すれば、既に米国で販売している自動車メーカーの利益や市場シェアは圧迫され、関連企業で働く約100万人に影響が及ぶ。CNNが伝えた。
中国から米国に輸入される自動車には100%の関税が課されており、あらゆる輸入品の中で最も高い水準だ。ただ、習近平との会談を控えるトランプ米大統領は米国内に工場を建設するのであれば中国ブランドを歓迎する姿勢を示した。
中国メーカーの参入は、中国の自動車産業での優位性をさらに強める。中国自動車工業協会によると、中国は25年、世界の自動車生産の3分の1を占め、そのうち800万台超を海外に輸出した。24年と比べて30%増だ。中国は23年に日本を抜き、世界最大の自動車輸出国となっている。
米国内に自動車工場を建設するには数年を要するが、多くの専門家は、主要な中国メーカーが既に米市場に注目しているとの見方で一致する。米国の消費者は比較的裕福で、大型で高価格の車を購入する傾向があり、他のどの市場よりも利益を上げやすいからだ。昨年中国から輸出された自動車の平均価格は約1万9000ドルだったのに対し、米国で販売された新車の平均価格は約5万ドルに上る。
中国の自動車メーカーは、米国に足掛かりを築いている。浙江吉利控股集団(ジーリー)傘下のボルボ・カーズは15年、サウスカロライナ州に工場を建設した。工場は拡張工事が行われている最中で、「Zeekr(ジーカー)」などのブランドを米国で生産する足掛かりとなる。ジーリーはすでにウェイモに対し、Zeekrを限定的に販売している。
米国の自動車価格が記録的な高水準にある中、中国メーカーの参入は価格の引き下げにつながる。価格だけではない。車両の品質や価値の高さも威力を発揮しそうだ。中国では、海外ブランドが5年足らずで市場シェアの半分以上を失った。中国の側から見れば、長年にわたる政府からの支援と巨額の投資により大きな過剰生産能力が生まれており、自動車メーカーの海外進出の必要性が一段と高まっている。
中国の無名のブランドを米国の消費者は支持しないと見る向きもあるだろうが、単に低価格ではなく品質が良ければ、懸念はすぐに払拭(ふっしょく)される。ウォルマートに行けば、中国製品をいつも買っている米国人がいるし、結局のところ、日本車がいつかたどった道には違いない。