Wednesday, February 18, 2026 6:19 AM
テスラ、カナダの中国製EV解禁で優位に
カナダは中国製EVに課している100%の追加関税撤廃を協議しているが、実現した場合、恩恵を最初に受ける自動車メーカーはテスラの可能性が高い。
ロイターによると、カナダは中国から年間最大4万9000台の車両輸入を認め、関税は最恵国待遇の6.1%を適用することで合意した。カナダのマーク・カーニー首相は、輸入枠が5年以内に7万台まで拡大する可能性にも触れた。
多くの中国自動車メーカーが輸出拡大に動くとみられるが、テスラには、早期から上海工場で生産した車両をカナダへ輸出してきた実績と、カナダの販売網をすでに確立している強みがある。
テスラは23年、カナダ仕様のクロスオーバーEV「モデルY」を生産・輸出できるよう、世界最大で最もコスト効率の高い上海工場を改修した。同年、上海からカナダへの輸出を開始し、カナダ最大の港湾バンクーバー港の中国からの自動車輸入台数は前年比460%増の4万4356台に達した。
その後、カナダが「中国の国家主導の過剰生産政策」に対抗するため100%関税を課すと、テスラは上海からの輸出を停止し、米国やベルリン工場からの供給に切り替えた。現在はドイツ製のモデルYをカナダに出荷しているが、より安い量産型EV「モデル3」など多くの車種は主に中国製だ。また、比亜迪(BYD)や上海蔚来汽車(NIO)などがカナダに販売網を持たないのに対し、テスラはカナダに39の販売拠点を持っている。テスラは主力モデルが2車種と中国勢よりも少ないため、マーケティング面でも迅速に動ける。BYDはカナダのオンタリオ州に電動バス組立工場を持っている。
コンサルティング会社オートフォーサイト(上海市)幹部は「テスラはモデルやバリエーションの数が少なく、生産ラインも単純なため優位性がある。どの国で生産した車両もいろんな市場で販売できる柔軟性があり、最高のコスト効率を達成できる」と分析している。