Friday, January 06, 2017 12:24 PM

日系4社で135万台生産 メキシコ、米向け拠点に

 世界2位の自動車市場である米国に隣接するメキシコには、トヨタ自動車など日本の主な自動車メーカー4社が進出し、2015年度の合計生産台数は約135万台に上った。日本の自動車大手にとってメキシコは重要な生産・輸出拠点だが、北米自由貿易協定(NAFTA)に代表される現在の通商の枠組みが前提となっている。トランプ次期政権の政策次第では米市場への輸出に影響が出そうだ。

 車の組み立てや部品の調達は、世界規模で計画され、国をまたいで最適な生産体制を敷くのが自動車業界の主流だ。その中でメキシコは、安い人件費に加え、関税や輸出規制の撤廃などを定めた自由貿易協定(FTA)を多くの国と締結し、生産・輸出拠点として近年、台頭している。

 日本メーカーでは日産自動車が1966年にメキシコでの生産を開始した。日産は現在、メキシコで3工場を構え、2015年度は約83万台を生産。さらに17年の稼働を目指して、フランスのルノー、ドイツのダイムラーと共同で新工場を建設している。(共同)