Friday, January 06, 2017 12:24 PM
トランプ氏、トヨタ批判 メキシコ工場の撤回要求
トランプ次期大統領は6日(米国時間5日)、トヨタ自動車がメキシコで建設する新工場に関し「米国に工場を造るか、巨額の関税を払うかどちらかだ」と批判し、事実上撤回を求めた。ツイッターに投稿した。トランプ氏は自動車大手フォード・モーターなど米企業によるメキシコへの生産移転を批判してきたが、矛先を日本企業にも向けた形だ。自国の雇用を最優先する保護主義的な政策のリスクが現実味を帯びてきた。
トヨタの米国法人は「新工場によって米国の生産台数や雇用が減少することはない。米国で13万6000人の従業員を抱えており、トランプ新政権と協力していくことを楽しみにしている」とのコメントを発表した。ただ、トランプ・ショックの影響で、自動車各社の北米戦略が修正を迫られる恐れもある。
6日の東京株式市場ではトランプ氏への警戒感から自動車大手の株式が軒並み売られ、株価にも影響が広がった。世耕弘成経済産業相は「日本の自動車産業は米国での雇用で多大な貢献をしている」と述べ、閣僚からも反論などが相次いだ。(共同)
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