Saturday, January 07, 2017 6:25 AM

対ロシア関係改善に暗雲 米、制裁強化の声も

 ロシアのプーチン大統領がサイバー攻撃で米大統領選への干渉を指示したとする報告書を、米情報機関が6日に公表した。米国内ではロシアへの警戒感が高まり、議会ではロシアへの制裁を強化すべきだとの意見も出ている。トランプ次期米大統領は「選挙結果に全く影響はない」と強調するが、自らが目指すロシアとの関係改善に暗雲が漂い始めた。

 トランプ氏は外交を担う国務長官に、ロシアと関係が近く、プーチン氏と親しいとされるティラーソン氏を指名。11日に上院外交委員会で承認に向けた公聴会が開かれる予定で、民主党は同氏の対ロシア外交方針を厳しく問いただす構えだ。

 トランプ氏は選挙中にプーチン大統領を「強い指導者」と称賛。オバマ政権がシリア情勢を巡ってロシアと対立したのに対し、トランプ氏は過激派組織「イスラム国」(IS)打倒でロシアとの協力に意欲を見せた。(共同)