Saturday, January 07, 2017 6:26 AM

空港で銃乱射、5人死亡 フロリダ州、数十人負傷

 フロリダ州フォートローダーデールの国際空港で6日、アラスカ州の元州兵で、2010〜11年にイラクに派兵された経験がある男が拳銃を乱射し、地元警察によると5人が死亡、8人が負傷した。このほか避難の際に転倒するなどして30〜40人がけがをした。警察は男を拘束した。単独犯とみている。

 米メディアによると、男はエステバン・サンティアゴ容疑者(26)。警察が動機を調べているが、テロとの見方は少ない。家族らの話では、幻聴などの症状があり精神疾患の治療を受けていた。ある親族は、容疑者がイラク派兵で「おかしくなってしまった」と話した。

 在マイアミ日本総領事館によると、日本人が巻き込まれたとの情報はない。(共同)

■精神状態に問題か 容疑者、昨年FBI訪ねる

 警察当局は拘束した元州兵のエステバン・サンティアゴ容疑者(26)の精神状態に問題があったとみて、容疑者の家族らから詳しく事情を聴いている。

 AP通信によると、容疑者は昨年11月、アラスカ州の連邦捜査局(FBI)の事務所を訪問。米政府が自分の「精神を支配」し、過激派組織「イスラム国」(IS)のビデオを見させようとしていると興奮した様子で訴えた。

 話の内容は支離滅裂だったが、FBIの担当者は他人に危害を加える様子はないと判断。精神科の病院を受診させた。(共同)