Monday, January 09, 2017 12:26 PM
金融政策の正常化「緩やかに」 ボストン連銀総裁
ボストン連邦準備銀行のローゼングレン総裁は9日、コネティカット州のハートフォードで地元経済団体の会合に出席し、昨年12月の連邦公開市場委員会(FOMC)が1年ぶりに追加利上げを決めたことを受け「今後は緩やかな金融政策の正常化が妥当だ」と述べた。
金融危機からの立ち直りが緩やかであることなどから、今後の利上げペースは緩やかであるべきだが、一方で、経済見通しの良さから「いくらか規則的な利上げも正当化されるのではないか」と述べ、想定よりペースが速くなる可能性も示唆した。
ローゼングレン総裁は、12月の雇用統計で失業率が4・7%だったことに触れて、金融政策を運営する上で連邦準備制度理事会(FRB)が注視する労働市場は「ほぼ最大雇用の状態だ」と分析。もう一つの目安である物価上昇率については、FRBの目標の2%に届いていないものの、昨年11月以降の金融市場の動きなどから「今年末までには目標に到達すると予測している」と指摘した。トランプ氏の名は挙げなかったものの、次期米政権の景気刺激策に対する期待が景気を押し上げる効果を踏まえたとみられる。(共同)
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