Monday, January 09, 2017 12:28 PM

駐韓大使が一時帰国 慰安婦少女像設置に対抗

 政府は9日、韓国・釜山の日本総領事館前に慰安婦被害を象徴する少女像が設置されたことへの対抗措置として、長嶺安政・駐韓大使と森本康敬・釜山総領事を一時帰国させた。長嶺氏は10日にも安倍晋三首相に現状を報告し、今後の対処方針について指示を受ける見通しだ。両国の対立が長期化すれば、北朝鮮対応のため強化してきた日韓や日米韓の連携に悪影響が出る懸念もあり、首相の判断が焦点となる。

 大使の一時帰国は召還に次ぐ強い抗議を示す措置。日韓外交筋によると、帰国期間は数日から1週間程度とみられるが、その間に日本政府が求める少女像撤去の動きがある見通しはない。

 韓国側の新たな措置がないまま長嶺氏が帰任すれば、自民党の保守派などから日本政府への不満が出る可能性もある。(共同)