Tuesday, January 10, 2017 11:20 AM

通商、中東政策主導へ トランプ氏娘の夫

 トランプ次期大統領の娘イバンカさん(35)の夫でユダヤ系実業家のジャレッド・クシュナー氏(36)が20日に発足する新政権で大統領上級顧問としてホワイトハウス入りすることになった。米メディアによると、トランプ氏の右腕として通商や中東を中心に内政から外交まで、幅広い政策を主導する見通しだ。

 政権移行チームは、クシュナー氏が新政権のバノン首席戦略官やプリーバス首席補佐官と緊密に連携すると説明。トランプ氏は9日の声明で「とても貴重な人材で、頼りになる顧問だ」とクシュナー氏を絶賛した。

 クシュナー氏の存在感の大きさを示すと同時に、トランプ氏が政界に地盤がなく、親族を重用せざるを得ない現状も反映している。

 一方、イバンカさんがホワイトハウスで要職を得る予定はない。不動産ビジネスなどの中核であるトランプ氏の複合企業「トランプ・オーガニゼーション」で副社長を務めているが、同職を辞すほか、自身が手掛けるファッションブランドと距離を置く考えだという。(共同)