Tuesday, January 10, 2017 11:22 AM

イラク電力支援270億円 日本、モスル奪還見据え

 日本、イラク両政府は10日、イラクの電力部門の復興事業として約2億3500万ドル(約271億円)の円借款を追加する交換公文に署名した。薗浦健太郎外務副大臣が首都バグダッドを訪れてアバディ首相らと会談し、署名に立ち会った。

 薗浦氏はさらに、イラク国内避難民らの支援のため約1億ドルを拠出するほか、今後の事業として火力発電所改修のために約1億8500万ドルの円借款を供与する方針も表明した。

 イラク軍などが過激派組織「イスラム国」(IS)の拠点である同国北部の大都市モスルの奪還作戦を進める中、IS掃討後の国内再建を見据えた支援となる。(共同)