Wednesday, January 11, 2017 10:24 AM

陸自PKOが活動範囲拡大 南スーダン、新任務1カ月

 南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に参加する陸上自衛隊の新任務「駆け付け警護」などの運用が始まってから、12日で1カ月を迎える。政府軍と反政府勢力の衝突は小康状態で、陸自部隊は活動の主な舞台をPKO施設外に広げた。ただ、インドの歩兵部隊が警備に同行し、警戒を強いられる状況に変わりはない。

 首都ジュバ中心部から十数キロ、地方都市につながる幹線道路で陸自隊員が重機を使い、砂利の混じった茶色い未舗装の地面を平らに整地していた。既に数キロにわたって整地され、地元の男性運転手(36)は「以前はでこぼこで速度が出せなかったが、今は走りやすい」と笑顔で語った。

 現場に人けはなく、道の両脇には背の高い草むらが生い茂る。腰のホルダーに拳銃を収めた警備担当の陸自隊員が道沿いに立ち、さらに草むらの奥にインド隊の隊員が小銃を抱え、目を光らせた。駆け付け警護の対象事案に遭遇しても、同行していればインド隊員が対処する可能性が高い。(共同)