Wednesday, January 11, 2017 10:26 AM

ロシアへの懸念表明へ 次期国務長官の議会公聴会

 米上院外交委員会は11日午前(日本時間深夜)、トランプ次期大統領が国務長官に指名した元石油大手首脳のティラーソン氏に対する指名承認公聴会を開いた。ロイター通信によると、ティラーソン氏はロシアへの懸念を表明し、南シナ海で軍事拠点化を進める中国を批判。

 エクソンモービル会長兼最高経営責任者(CEO)だったティラーソン氏は、石油事業を通じてロシアとの関わりが深く、プーチン大統領とも親交があり、親ロシア派とみられている。公聴会でのロシア批判は、こうした懸念を打ち消すのが狙いとみられる。

 共和党を含め議会には、サイバー攻撃による米大統領選干渉問題を受けた対ロシア制裁強化を求める声が根強く、ティラーソン氏起用に懐疑論も出ている。(共同)