Thursday, January 12, 2017 10:48 AM
首相、フィリピンへ1兆円支援表明 南シナ海「法の支配」確認
安倍晋三首相は12日午後(日本時間同)、フィリピンのドゥテルテ大統領とマニラのマラカニアン宮殿で会談し、政府開発援助(ODA)と民間投資を合わせ、今後5年間で1兆円規模の支援を行う考えを表明した。双方は、中国が軍事拠点化を進める南シナ海問題を念頭に「法の支配」は重要との認識で一致。フィリピンの地下鉄建設などに向け「経済協力インフラ合同委員会」を創設することで合意した。
テロ対策の一環として、日本によるフィリピン沿岸警備隊への小型高速艇提供を盛り込んだ交換公文の署名式も実施した。日本は安全保障、経済両面での関係を一層深める狙いがある。
会談後、首相は共同記者発表で1兆円支援に関し「ビジネス機会をつくる。官民を挙げて国造りを支える」と強調。今後、両国でつくる合同委で協力事業の検討に入る。(共同)
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