Thursday, January 12, 2017 12:08 PM

雇用戦略欠けば成長持続せず シカゴ連銀総裁

 シカゴ連邦準備銀行のエバンス総裁は12日、フロリダ州ネープルズで開かれた会合で、米経済はしばらくの間、高い成長を遂げる可能性があるものの、雇用市場の拡大や生産性の向上を後押しする戦略がなければ持続性を欠くだろうとの見方を示した。ロイター通信が伝えた。

 総裁は「米経済は向こう1年で4%成長を経験するかもしれない」としたが、労働力あるいは労働生産性が想像を超えるような伸びを示さない限り、その成長は続かないとの見方を示した。総裁はトランプ次期大統領が掲げる減税やインフラ投資拡大などの経済政策には言及しなかった。

 エバンス総裁は今年の連邦公開市場委員会(FOMC)で政策決定の投票権を持つ連銀総裁のひとり。(共同)