Friday, January 13, 2017 10:19 AM

過激思想拡散、脅威続く ジャカルタ爆弾テロ1年

 インドネシアの首都ジャカルタ中心部で4人が犠牲になった爆弾テロから14日で1年。シリアから実行を指示したインドネシア人の過激派組織「イスラム国」(IS)戦闘員が、今でも過激思想を拡散し、傾倒した若者らの小規模な過激派グループが次々と誕生している。インドネシアはテロの脅威と常に隣り合わせの状態が続いている。

 「2016年だけでテロの容疑者170人を逮捕した」。インドネシア国家警察のティト長官は昨年末、テロを未然に防いだ警察の成果を強調した。逮捕したテロの容疑者数は15年の2倍以上となり、テロの脅威が増している。

 同国では昨年8月、シンガポールを標的にしたインドネシア人過激派によるテロ計画が発覚。同11〜12月にはジャカルタにあるミャンマー大使館や大統領宮殿を狙ったテロ、ジャカルタ郊外やバリ島での自爆テロを計画していた容疑者らが逮捕され、自爆犯に志願した女2人も含まれていた。(共同)