Friday, January 13, 2017 10:23 AM
暗殺5日前の龍馬書状発見 「新国家」の言葉、初確認
幕末の志士坂本龍馬が1867年、京都で暗殺される5日前に書いたとみられる書状が新たに見つかった。高知県が13日に発表した。大政奉還後の新政府樹立に向け奔走する中、財政手腕を高く評価していた福井藩士の三岡八郎(後の由利公正)を出仕させるよう、「新国家」という言葉を使いながら、藩重臣に懇願する内容となっている。
当時の龍馬を巡っては2014年、福井で三岡と面会し、新政府の財政を担える人材であると土佐藩重臣に報告する手紙の草稿が見つかった。今回の書状は、これに続く手紙とみられ、専門家は「幕末史や龍馬研究の進展が期待できる重要な史料」と評価。140点以上あるという龍馬の手紙で「新国家」という言葉の確認は初めて。
13日、東京都内で記者会見があり、書状にゆかりがある人が出席。坂本家10代当主の匡弘さん(51)は「今年は大政奉還、龍馬の没後150年。新発見は偶然ではなく、龍馬が導いてくれたように思う」と話した。(共同)
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