Friday, January 13, 2017 6:20 PM

南スーダンの任務「最悪」 PKO移動制限と米大使

 米国のパワー国連大使は13日、南スーダンの国連平和維持活動(PKO)部隊が現地政府に移動を制限され、許可を得なければ市民保護もできない状況になっていると明らかにし「実際に見たPKO任務の中で最悪の状況だ」と述べた。

 国連本部で開いた退任前の最後の記者会見で語った。米国は南スーダン内戦が「ジェノサイド(民族大虐殺)」に発展することを懸念し、国連安全保障理事会で昨年12月に否決された武器禁輸を含む制裁決議案の採択を改めて目指す考え。

 パワー氏は「南スーダンにとっての災難は、PKO部隊が市民を保護するために(政府の)許可を得なければならないことだ」と強調した。一方で殺人、強姦に関与している人物が自由に移動できているとして「ばかげている」と非難し、任期中に決議案を採択できなかったことへの無念さもにじませた。(共同)