Tuesday, January 17, 2017 10:32 AM

宮内庁、元日即位案を否定 新年祝賀の儀や祭祀と重複

 宮内庁の西村泰彦次長は17日の定例記者会見で、2019年元日に皇太子さまが新天皇に即位する案が政府で検討されているとの一連の報道に、宮中祭祀と国事行為の新年祝賀の儀が重なることを理由に「皇室にとって極めて重要な日。譲位(退位)や即位に関する行事を設定するのは難しい」と否定的な見解を示した。

 即位の儀式を元日以外にした場合でも、新元号を元日から適用する案には「どういう儀式をやるかもまだ検討していない段階で、答えるのは差し控えたい」と述べるにとどめ、明確な見解を示さなかった。

 西村氏は、天皇陛下の退位を巡る政府の有識者会議で議論が続いていることを挙げ「制度に関わることについての仮定の議論にリンクすることは控えたい」とし、一般論と断った上で説明した。「1月1日ということが幅広く報道されており、現時点での宮内庁の見解を伝えた方がいいと思った」とした。(共同)