Tuesday, January 17, 2017 10:35 AM

日米関係深化に大きな役割 ケネディ大使離任へ

 キャロライン・ケネディ駐日米大使(59)が18日、離任する。日本中の注目を集めた2013年11月の着任から3年余り。オバマ大統領との緊密な関係をてこに、日米関係の深化に大きな役割を果たすとともに、35都道府県を訪問し市民との対話も重ねた。「これほどの大使はなかなかいない」(日本政府高官)と、政府内では離任を惜しむ声が上がっている。

 知名度が高いケネディ氏の大使就任は米国でも関心を集めた。ただ外交に携わった経験がないため、当初は実務能力を不安視する見方もあった。

 しかし着任後はオバマ氏の歴史的な広島訪問をはじめ、米軍北部訓練場(沖縄県東村など)の部分返還、安倍晋三首相の米議会演説や真珠湾訪問などの実現に貢献。日本政府当局者は「他国駐在の米大使と違い、オバマ政権との距離が極めて近い。要所で重要な役割を果たしてくれた」と感謝する。(共同)