Tuesday, January 17, 2017 10:36 AM

被災の経験、次代へ 祈りの1日、悲しみ忘れず

 6434人が亡くなった1995年の阪神大震災は17日、発生から22年を迎えた。兵庫県内各地の追悼行事には多くの人が集まり、犠牲者に祈りをささげる1日となった。2011年の東日本大震災や昨年の熊本地震の被災者も参加。悲しみを忘れず被災地が記憶を共有し、経験や知恵をどう次代に託すか、模索が続く。

 神戸市中央区の公園「東遊園地」では阪神大震災発生時刻の午前5時46分に黙とう。約8000本の竹灯籠などで形作られた「1995 光 1・17」の文字が暗闇に浮かび上がった。文字は公募で決まり「被災者の心に光が差すように」との願いが込められた。東遊園地には午後9時までに約4万4千人が訪れた。

 神戸市などが主催する追悼の集いでは、同市東灘区で妻裕美子さん=当時(32)=を亡くした大阪府和泉市の会社員大鳥居慎司さん(58)が遺族代表として「22年前の出来事は歴史の世界で済ますことはできない」と述べた。(共同)