Tuesday, January 17, 2017 10:38 AM

核含めた戦略対話に意欲 ロシア外相、トランプ政権と

 ロシアのラブロフ外相は17日のモスクワでの年頭記者会見で、核兵器やミサイル防衛(MD)を含めた米国との戦略的安定に向けた対話を、今月20日のトランプ次期政権発足直後に行う用意があると述べた。

 ラブロフ氏は、オバマ政権時代に崩壊した戦略的安定に関する対話再開は「ロシアにとって優先課題の一つになる」と述べ、対露関係改善に意欲を示すトランプ次期大統領との協議を重視する姿勢を明確にした。この対話には極超音速ミサイルや宇宙空間での軍備、核実験も含まれるという。

 トランプ氏が英紙に、対露制裁解除と引き換えにプーチン大統領と核兵器削減で合意することに期待を示したことについては「制裁解除との交換の提案とはみていない」と述べた。制裁と核軍縮問題は別との立場を示したとみられる。(共同)