Tuesday, January 17, 2017 12:38 PM

米景気拡大「今後数年続く」 NY連銀総裁

 ニューヨーク連邦準備銀行のダドリー総裁は17日、ニューヨークで開かれた小売業関連の展示会で講演し「米国の景気拡大は今後数年続く」と述べ、米経済に対する楽観的な見方を示した。

 総裁は、金融危機以降の景気回復局面は歴史的に見て長期間に及んでいるとした上で、予測不可能な経済ショックはあるものの、連邦準備制度理事会(FRB)が景気拡大に水を差すような金融政策を取る可能性は「極めて低い」と強調した。

 景気拡大が止まるのは、通常は物価上昇圧力が高まり、FRBが金融引き締めで対応する場合や、財政・金融当局の対応能力を超える大きなショックがあった場合だとした。ただ、足元のコア個人消費支出(PCE)物価指数は前年同期比1.7%上昇と、FRBの目標の2%に届いていないことにも言及。最近のドル高再燃で輸入物価が抑制されていることから「インフレは問題になっていない」と述べた。(共同)