Tuesday, January 17, 2017 4:43 PM

誤爆で市民ら52人死亡 過激派狙いナイジェリア軍

 緊急医療援助団体「国境なき医師団(MSF)」は17日、ナイジェリア北東部で同国軍の空爆により、市民や援助関係者ら少なくとも計52人が死亡し、120人が負傷したと明らかにした。フランス公共ラジオによると、複数のナイジェリア軍高官は、17日の空爆ではイスラム過激派ボコ・ハラムを狙ったが、誤爆だったと認めた。

 現場は避難民が集まるキャンプで、当時は食料配給の最中だった。赤十字国際委員会(ICRC)によると、ナイジェリア人の赤十字職員6人が死亡した。軍報道官は空爆が故意によるものではなく「ミスだった」と述べた。

 ボコ・ハラムは拠点とする北東部で一時、支配地域を拡大し、2014年には200人以上の女子生徒を拉致し、国際社会の非難を浴びた。ナイジェリアや周辺国の軍による掃討作戦で勢いを失ったが、昨年12月にも少女らに爆弾を装着した自爆事件に関与したとされる。(共同)