Wednesday, January 18, 2017 10:04 AM

陸自宿営地付近の配備拒否 南スーダン、PKO増派

 国連安全保障理事会が南スーダンの治安悪化に伴い、昨年8月に同国への増派を決めた約4000人の国連平和維持活動(PKO)部隊の受け入れを巡り、PKOに参加する陸上自衛隊の宿営地付近への増派部隊の配備を同国政府が拒否していることが17日分かった。陸自隊員の安全面への影響も懸念されそうだ。

 グテレス国連事務総長が安保理に提出した情勢報告書で明らかになった。南スーダン政府が増派を拒み続ければ、同国への武器禁輸措置に慎重な立場の日本が政策変更を迫られる恐れもある。

 安保理は昨年7月に首都ジュバで大規模な戦闘が発生し、治安が大幅に悪化したことを受け増派を決めたが、南スーダン政府の同意が得られず5カ月以上たっても現地に展開できない異例の事態となっている。(共同)