Wednesday, January 18, 2017 10:06 AM
トランプ氏、ドル高けん制 安値誘導、政策転換も
トランプ次期大統領は米紙ウォールストリート・ジャーナルが17日に掲載したインタビューで「われわれの通貨は強過ぎる」と述べ、ドル高をけん制した。安値に誘導する必要にも言及。基軸通貨としてのドルを守るため「強いドルは国益に沿う」としてきた米国の為替政策の転換につながる可能性がある。
トランプ氏が大統領選に勝利後、ドル相場に言及したのは初めてとみられる。発言を受け、外国為替市場では円がドルに対して上昇し一時、約1カ月半ぶりの円高ドル安水準となる1ドル=112円台半ばをつけた。
菅義偉官房長官は18日午後の記者会見で、円相場に関し「為替の安定は極めて重要だ。動向を緊張感をもって見守っていきたい」と述べた。
インタビューは13日に行われた。トランプ氏は、行き過ぎたドル高のために「米国の企業は中国に勝てない」と強調。公約に掲げた大規模減税で景気が拡大し、ドル高が進んだ場合は「価値を引き下げる必要があるかもしれない」と述べた。(共同)
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